ディナールはイラクの通貨。ISO 4217の通貨コードはIQD。
通貨の補助単位として1000分の1のフィルスがあるが、インフレーションの影響により現在は使用されていない。

現在のイラクにあたる地域が第一次世界大戦中にイギリスの占有・統治国家となって以降、公用通貨はインド・ルピーであった。
1931年、インド・ルピーに代わる新たな通貨としてディナールが1ディナール=13?ルピーのレートで導入され、為替レートは1959年までUKポンドと1対1の等価でペッグされた。
この新紙幣導入後の価格は1ドルに対して4000ディナールだったところから一時は1000ディナールを割れるディナール高となった。
それ以降は比較的落ち着いた値動きをたどり、2009年以降、イラク中央銀行は為替レートを1ドルに対して1170ディナールとしている。
しかしながら、イラク・ディナールはいまだ国際為替レートに設定されておらず、国外銀行での両替も行われていない通貨である。

本通貨を経済復興により湾岸戦争前の交換レートに戻るので大儲けできると根拠の無い勧誘する会社や不適切なレートで交換する悪徳商法が日本国内で見受けられるようになってきた